先日、奇跡的にも昔のドキュメンタリードラマが出てきて、DVDに焼き直してもらった。
改めて見てみると、ドラマ部分はカットが長過ぎでどうにも散漫な印象・・・。
またフィクションの部分は事実に則して作ったつもりだったが、実際の関係者から見たらそうではないだろう、というところもある。。
今回ネットにUPする際、間違ったことを載せたくはなかったので、敢えてドラマシーンはカットした。
その作品とは、映画監督川島雄三の生涯を追ったドキュメンタリー「雄三伝説~サヨナラだけが人生だ~」
藤本義一氏の本を読んで川島雄三の生き方に衝撃を受け、作ってみようと思ったドキュメンタリードラマだ。
自分で資料を集め、脚本を書き、スタッフを揃えた。
何故川島雄三に引かれるのか、その魅力は何なのか、そこを掘り下げて作ったつもりだったが、ただその生涯をなぞっただけに過ぎない出来に、当時の自分の限界を感じている。
でも若さ故に追いかけまくったあの頃だったから作れた作品だったかもしれない。
そんな28年前の、その軌跡・・・・
この撮影が行われたのは、1982年、8月。
川島雄三を偲ぶ会が開かれると言うことで、遙々青森県のむつ市までロケを敢行したのだった。
当時のアルバムをスキャンして出してみる。
むつ市田名部徳玄寺にある川島雄三のお墓。
川島雄三を偲ぶ会の方々。中央は俳優の
三橋達也氏、隣の女性は奥様で女優の安西郷子さん、顔が半分隠れているがプロデューサーの森田信氏の姿もある。
当時にっかつ芸術学院理事であった
高村倉太郎氏。日本を代表するカメラマンで、数々の名作を撮影された方だ。
その高村氏にインタビューする私(右側)とこの作品のプロデューサーだったO出(左側)。
むつ市の新聞社から逆にインタビューされる一幕もあった。
地元での川島雄三ゆかりの方々にインタビュー。中央は甥の晋一氏。商家である川島家を継いだ方だ。
場所を移し、スナックでご馳走になりながらのインタビュー。若かったなぁ、自分。
翌日は川島家に伺っての取材。仏壇に手を合わせる私。遺影の写真は川島雄三唯一のカラー写真である。
故郷をひた隠しにしてきた川島雄三が、実家に送った直筆の手紙。奥に見える置物はブルーリボン賞受賞の置物だ。
こちらも直筆の手紙。
東京からやって来た得体の知れない若者撮影集団を、快く迎えてくださった川島ご夫妻。
昼食もポケットマネーでラーメンを振る舞ってくださり、本当に感謝の極みだった。
今は、お元気でいらっしゃるのか・・・・下北に行く機会があったら、再び訪ねてみたい。
当時のインタビュー映像を含めたドキュメンタリー「雄三伝説~サヨナラだけが人生だ~」
編集や音レベル、テロップ等々稚拙な作りになっているが、これが当時の私の精一杯。
インタビューだけは今も価値が残ると信じている。
今も昔も、何かを作っていくこと、には情熱を燃やしているんだな、自分、と改めて思い至ったのだった・・・。
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