今日は七夕。
織姫と彦星の、年に一度の逢瀬の時・・。
今日は何だか、人と人との「縁」というものを噛み締めた一日だったように思う。
2週間ぶりのクレヨンは、みんな素直でニコニコとずっと嬉しそうにしていた。
いつもは女の子にちょっかいを出して嫌がられる男の子も、「もっと広がって、いっぱい動こうね」と声をかけたら、「はあい」とやけに素直。
コンビネーションでは、信じられないことに、立ってるだけしか出来なかったNちゃんが踊っていた。
いつもパニックを起こすKちゃんも楽しそうに踊っている。
大げさかもしれないが、奇跡を見ているようだった。
終わって帰り支度をしている時に、Mちゃんのお母さんがやってきて、「先生、やめないでくださいね」とポツンと言った。
お母さんの目を見ると、真っ赤で泣いている。
「ここはつまんなくて飽きちゃうだろうけど、M子は本当にダンスが好きで、カレンダーに自分で印をつけて楽しみに待ってるんです。どうかやめないで、ずっと来てください」
そう言われて、私も思わず目が潤んだ。
「やめるなんて・・。大丈夫ですよ。来ますよ、ずっと」
そう答えるのがやっとだった。
私こそ感謝してるのだ。
ここへ来なかったら、こんなに可愛い子供たちと知り合えなかった。
喜怒哀楽を表現しないMちゃんが、カレンダーにしるしを書き込んでいるかと思うと、抱きしめたくなるほど愛しい。
きっと縁あって、私はここに来たんだろう。
考えさせられることや大変なことも多いが、喜びもまた格別だ。
雨が降りそうな七夕の夜の、素敵なプレゼント・・。
ただひたすら頑張っていこう、そう思っている。