どうも父が精神的に参ってるようである。
娘二人が嫁いでから、ずっと夫婦二人だけの暮らし・・・・・寂しくないはずはない。
「親とは何年も離れて暮らしてたから、死んでも泣くことはなかった。子どもだってせいぜい十何年かしか一緒にいないから別にどうでもいい。だけど女房だけは50年も一緒だったから涙が出てくるんだ」
と、父は伯父に話していた。
昨日私が夕飯を作っても、「まったくあんたは!!と怒られながら食べた頃が懐かしい・・・」と妙にしんみり。
父の寂しさや悲しさは、私では癒すことが出来ない。
どうしてあげるのが良いのか・・・・。
母も父のこんな状態を見ては、なかなか成仏出来なかろう。
極楽浄土へ行けるよう、私らは応援しなくちゃいけないんだから。
そんな私だってサビシイキモチには変わりない。
スーパーへ行っても、ついこの間まで一緒に買い物をしたのに、何で母だけいないんだろう・・・なんて思ってしまう。
母の時間は止まったまま、世界は何ら変わりなくそこにあることにも、妙に違和感を覚えた。
父もポッカリ空いた穴を、埋められずにいるんだろうな・・・・・・。
私や妹が食事を作れないときは、ヨシケイから冷凍のお弁当を取っている父。
今日も仕事場から直行で実家に行ったが、もうチンして食べた、とのことだった。
こんな生活を続けさせちゃいけない、と思いつつも、私も急に生活を変えられないし、家にパパもいるからずっと実家というわけにも行かず、ちょっとジレンマだ。
冷凍のお弁当を暖めて食べる父を想像するだけで、泣けてくる。
そんな食事は寂しいよね。
かと言って、実家続きで食事をしていたパパも、自宅での食事がホッとするというので、なるべく家でも作りたい。
それぞれ持ち家があるから、急に同居も叶わないし・・・どうすることが一番良いのか悩みどころなんだよな。
せめて母には心配かけるまい。
次に母に逢うときに、結構やったでしょ、とちょっと言ってみたいから。
母とは、今逢えないだけで、いなくなった訳じゃない・・・・そう思って自分を鼓舞している。
寂しがり屋の父を、少ししたらいっぱいいろんな所に連れだそう。
千紫万紅のイベントにも連れてっちゃおうかな。
桜が咲いたら、花見もしようね、じーちゃん。