何とも恐ろしげなタイトルでスマソ。
先日FBで紹介した
内田樹氏の記事。
これを読んでいたく感銘を受け、とうとう氏の元本である「呪いの時代」を買ってきてしまった。
「呪いの時代」内田樹著 新潮社
まだ読んでる途中だが、勝手に他人をカテゴライズして決めつけてしまう恐ろしさが説いてある。
内容はとても深い。
中でも私が心惹かれたのは、上の記事にもある「創作について」の記述。
引用
>小説家に限らず、モノを生みだすというのは人前に自分の傷つきやすい生身を差し出すようなものです。作品というのは、本質的に「ツッコミどころ満載」なんです。
正直、この一節を読んで涙目。
少なくとも私も【作品】というものを作っているわけで、毎回出来上がるたびにこれで良かったのか、もっと変えたほうが良かったか、自問自答を続けている。
自信がある訳じゃなく、どう見られているか考えただけで、逃げ出したい心境にもなる。
それでも好きだから作っている。
いろんな理由つけて・・・。
だからこんな暖い言葉は、グっとくる来るんだ。
作るより、破壊するほうがはるかに簡単で影響力も大きい、と本書は説く。
10年かけて築き上げてきた信用だって、ものの10秒あれば失うことも容易い。
簡単にそれができることが、いかに恐ろしいか。
言葉や文章で破壊する人は、他人を否定するばかりか自分をも否定する。
まさに「人を呪わば穴二つ」なのだ。
自分から発信する言葉は、呪いではなく祝福にしないと、未来は来ないのだろう。
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