やっぱり、自分は凄く小さいんだ、と思い知らされてる。
立ちはだかる見えない大きな壁。
判ってはいたけれど、面と向かってみて、これほど惨めな思いをするとは思わなかった。
生きがいだったかつてのチームを失くしてから、紆余曲折、試行錯誤、いろんなことを考えて今のチームを立ち上げた。
人数は少ない。
だからヘルプしてくれる人が、どんなにありがたかったか。
ダンスの世界は、狭い世界だ。
ヘルプしてくれる人も、あちこちとクロスオーバーしている。
大きい団体に所属してる人は、「掛け持ち」ということでそこの代表にも気を使わなくてはならない。
もちろん、私とて反旗を翻す行為・・・。
誰よりもやり玉に挙げられるのは当然のことだが、ヘルプしてくれるメンバーに私が迷惑かけるわけには行かないのだ。
結論は・・・・ひた隠しにして練習を進めること。
誰にも見られないように、注意して気を配り、こっそり進めていく。
誰も巻き込むわけにはいかない。
誰にも迷惑をかける訳にはいかない。
狭いこの世界で、私は異端分子。
今あるイベントをこなすには、その責任を全うするには、ずっと隠しておくしかない。
ヘルプの人たちには本当に感謝している。
ただ、私のやってることは、隠れてやらなければいけないことかと思ったら、何だか泣けてきた。
練習が終わった後、一人車で涙を流していた。
それ見たことか、という声が聞こえる。
おとなしくしてればいいんだ、という囁きが聞こえる。
今更大それたことしなくても、という怒りが聞こえる。
一人で道を開く、というのはこういうことなのか。
それとも今までの罰なのか。
きっとこれからの自分の決心が問われているんだろう。