忙しさに紛れて忘れていたが、昨日一本の電話があった。
携帯にかかってきたのだが、表示を見ると「非通知」。
試しに出てみると・・・。
「もしもし、こちらえんどー木蓮さんの携帯番号ですか」
「はい、そうです」
「宇都宮警察の者ですが・・・」
ゲッ!!栃木に行った時、知らない間にオービスに引っかかったか?!
「あのー、何か・・・」
「実は、風営法違反のピンクサロンの摘発をしまして、木蓮さんの名前が名簿にありました。木蓮さんには売春の容疑がかかっております」
・・・・・・ん?
・・・・・・・何?
売春!?
ん~、売春かぁ。
青春時代はとうに過ぎ、売ろうと思っても買う方が買いたくないような歳なんだけど、そんなところに名前がねぇ・・・。
って、
バカか!!!
当然ながら、覚えは無いので、話を聞きたいというその警察に
「これ・・・非通知ですし、話してもいいから家の電話にかけ直してもらえ・・」
「あ、そうですか・・。(ガチャ!)ツーツーツー」
いったい、何なんだ?????
素直な私なんで、切ってから暫く家の電話が鳴るのを待った。
でもかかってこない。
ぷぅるに話したら
「そりゃ、詐欺だね。第一警察が非通知のはずないじゃん」
やっぱし・・・。
あれで、あのまま話をしていたら、どんな方向に進んだんだろう?と不気味だったが、まぁ、引っかからなくて良かった。
でも、何で私の携帯番号と名前を知ってたんだろう。
当てずっぽうではなく、私のフルネームを言ってきたのだ。
私の場合、ネットで意外と晒しまくりだから・・・かな。
個人情報保護法は、ウザイ面もあるけど、やっぱり必要な措置なんだと実感した次第。
皆さんも気をつけてね。
で、もう一本の電話は今日かかってきた。
仕事から帰ってきてみると、留守電のランプがピカピカ光ってる。
再生を押すと
「もしもし、もしもーし・・。(ガチャ)ツーツーツー」
年配と思われる女性の声だった。
その声がどうしても気になり、こちらからかけてみる。(ナンバーディスプレイなので表示されるのだ)
最初に男性の方が出て、何やら電話の向こうで話し出し、声の主に代わった。
「もしもし、ご無沙汰しております」
・・・・・一瞬、信じられなかった。
声の主は、倒れて生死の境をさまよったUさんだったから。
奇跡的に助かったこと、そしてこれまた奇跡的に後遺症が何も残らなかったこと、嬉しそうに報告してくれた。
良かった、良かった、良かった!
ご主人が電話に出て代わったわけだから、無事に退院も出来たのだ。
「今まで運動してきたのが良かったらしいですよ。また動けるんです。」
Uさんは、家にいても気分がイライラしてしまうから今週か来週にでも復帰したい、と驚くようなこと話し、こんな年寄りの面倒をいつもみてくれてありがとう、と言う。
私は受話器を握りながら、涙が出そうだった。
倒れるまで、休まずに通い続けてきたUさん。
週1回のレッスンが、Uさんの励みになっていたのかと思うと、私も感無量だった。
本当に無理しないでくださいね、と念を押し、受話器を置いた。
電話を切ってから、ポロポロと涙が出た。
楽しんでもらえるよう、頑張ろうと思った。
生きている限り、人生楽しまなくちゃ嘘だ。
少しでも、楽しい人生に貢献できたら、と思う。
Uさんの笑顔がまた見られると思うだけで、私も励まされる。
Uさん、無事退院、おめでとう!